宝飾職人を守り育て 
次世代に技術を継承

一般社団法人甲府宝飾協会では、宝飾職人を守ること次世代の宝飾職人を育て次世代に技術を継承していくための宝飾産業の復興を目的としております。


【甲府のジュエリー】を鯖江のメガネ、今治のタオル岡山のデニムのように全国的な認知を獲得し流通を増やして職人の保護・育成を行います。一企業の力では実現できない想いを実現させるため高い技術を持っている40代から70代までの職人やデザイナーメーカーが直接発信し販売していけるようなプラットフォームをつくることで各職人が適正利益を受け取れることを目指しています。
その先には、ドイツのマイスター制度のような、 職人やデザイナーを育てる環境を整えていきたいと考えています。

私たちの想い

私たちは宝飾品を【3世代100年資産】として、世代を超えて受け継いでいくべき価値あるものだと考えています。
甲府宝飾協会を通して世界の方へ、甲府の職人技術の「素晴らしさを知ってほしい・触れてほしい・商品を受け継いでほしい」その想いから立ち上げました。

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甲府の宝飾産業

History

古来より豊富な資源に恵まれた山梨水晶

旧石器時代より山梨県には水晶の鉱脈が豊富にあり、透明度が高く質の良い水晶が採れていました。縄文時代の狩猟では水晶を使って「石鏃(いしやじり)」や「ナイフ」などがつくられていたことが記録されています。

その後、江戸時代の甲府市ではその水晶を研磨する研磨職人やカットされた水晶を装身具 ( かんざし、根付け、帯留めなど ) として製作する職人が育っていったのが地場産業の始まりです。

そして、明治時代には甲府市にある「金峰山」周辺で水晶の採掘が盛んになり、 市川松次郎という方が考案した水晶をくり抜いて指輪の内側に金の輪を入れた「水晶の金の指輪」が全国で流行したそうです。

大正時代には水晶飾りに変わり、金の指輪をはじめとする金の飾り製品をつくり、これ以降「貴金属工芸技術」が盛んになりました。

現在の貴金属・宝飾品の加工技術は、この水晶を研磨する技術がきっかけとなり、現在の伝統産業へと発展を遂げてきました。

産業の規模と宝飾業界の現状

Industrial scale

産業の規模と業界の現状

甲府市内には、1000 社を超えるジュエリー関連会社があり、製造企業においては全国の36.9%(2022年4月時点)を占めています。

また、30年以上前の全盛期の頃には、市場規模3兆円と一大産業として栄えていました。

しかしバブル経済の崩壊以降、宝飾産業は縮小の一途を辿り、2019年には約9千5百億円まで縮小。さらにこのコロナ禍の影響により6~7千億円まで減少する予測がされています。ものが売れない状況下で、小売店を筆頭に価格競争は一段と激しくなり、職人の手に渡る工賃は、最盛期の50%~30%まで下落してしまっています。

工賃で仕事を請け負ってきた、所謂「職人仕事」では生活していくこともままならない状況にあります。

課題「人材育成」

Task

1/100ミリの世界の作業はとても繊細です。

職人による地金加工や石の研磨はとても地味な仕事です。

作業時に研磨剤が跳ね、顔や手は真っ黒になり、1/100ミリの世界で作業を行っています。

職人は常に目を酷使しており、年齢を重ねることで体力が落ち、目も利かなくなり、職人として長く活躍し続けることは困難です。また、景気の悪化に伴い過剰な価格競争の煽りを受け工賃の下落が続き、雇用を生み出すことが困難となりこのままでは技術が途絶えてしまいます。

 私たちは協会では、職人やデザイナーを育てる環境を整えていきたいと考えています。

アクセス

Access

所在地

〒400-0043 山梨県甲府市国母8丁目12番30号

お車でお越しのお客様

中央高速道路

「甲府昭和IC」降りて国道 20号線「甲府方面」へ。

電車でお越しのお客様

JR国母駅下車徒歩15分